
大変遅くなってしまいましたが、昨年末に行われたクラシックの詳細レポートをアップします。
2015年11月16日、今年一年活躍した招待選手達によるフローターマスターズクラシックが千葉県のリザーバーで行われました。
大会は前日からの大雨で、上流部では強いカレントが発生し、昨日から20㎝の増水と水温低下により少なからずバスにも影響が出ていた模様。プラクティスに入った選手からは、ターンオーバーの影響もあってか、口々に「渋い」という声が聞かれました。
結果は、今年フローターマスターを獲得した藤井氏が竹&マットカバー、10mフラットの沈みモノの2本を基軸に下流部ダムサイトに向けてスポットを廻る戦略を行い、それぞれファットイカ、レッグワーム(DS)で7本をキャッチし、ハイアベレージのリミットを揃え優勝。
<大会レポート>
大会会場となる山間部のリザーバー周辺では、前日からの大雨で、上流部では強いカレントが発生しており、一部では強い濁りも発生している模様。昨日から20㎝の増水と水温低下により少なからずバスにも影響が出ていた様子でした。
プラクティスに入った選手からは、(最近はいつものことですが・・・)「渋い」という声が聞かれました。
実際、本来であれば容易にリミットが揃ってしまうような湖で、ほとんど釣れていない状況。
しかしながら、大きな個体も生息している湖だけに一発逆転を十分に狙える大会となりました。
「優勝」しか意味を成さない大会でもあることから、FBIの猛者たちが普段の大会とはまた違った戦略を見せてくれるところも興味の一つです。 試合後には、選手全員からプラクティスからの自身のプランを話していただきましたが、
やはりほとんどの選手がリスクを伴う勝負を賭けに行っており、多くの選手に潔く散っていただきました(笑)。
普段はなかなか聞けない、各選手たちのプラン。これもクラシックの醍醐味でしょう。
~大会結果~
優勝:藤井将之 3本 2685g
今年フローターマスターを獲得した藤井氏が3本のグッドフィッシュを揃え優勝。
藤井氏は本年度の2大タイトル獲得。
竹&マットカバー、10mフラットの沈みモノの2本を基軸に下流部ダムサイトに向けてスポットを廻る戦略を行い、
それぞれファットイカ、レッグワーム(DS)で7本をキャッチし、ハイアベレージのリミットを揃えました。
◎藤井氏のパターン解説
プラクティスは2日間。元々ホームレイクとしていた得意なフィールドではあったんですが、一週間前に浮いてみてあまりの釣れなさに驚きました。
このときは秋から冬に移行する季節と言うこともあって、ベイトが多いエリアを探して、3mまでのミドルレンジで魚がコンタクトするスポットを探すつもりで早い釣りを展開しましたが、どこに行っても恐ろしく反応がなく、夕方までゼロ。。。夕暮れ時になんとか二本をキャッチしましたが、この魚は水温が上がってからのフィーディングバスだったことからプランは完全にリセット。
さて、これから、どうしたら良いものかと・・・。
ただ、釣れないながらも湖の状況は理解できました。
ここはヘラ師が多い湖で、デカいバスがヘラ師のボートの下に付いている様子。これらのバスはヘラ師に集まるベイトや、釣られるブルーギルを待っていて、ヘラ師の脇でボイルしている姿を何度も目にしていました。以前からそういった個体がいるのはわかっていたものの、ここまでバスがヘラ師のボート下に集中していたのは初めての経験でした。通常はありえないことですが、ヘラ師の下に周辺のバスが皆集中してしまっている感じ・・・。
で、、、そこを釣るわけにもいかず、打つ手もなくなりました。
(※大会当日のミーティングでヘラ師周辺の魚を狙うことは禁止というルールが設定されました。)
大会前日のプラ。 普通に釣りしていては釣れないので、ヘラ師に依存しないバスを求めて、カバーに執着しているバス、ディープに沈みモノがあり、前日ヘラ師がいて、かつ当日いない場所(おそらくエサがたまっているだろうディープカバー)を探ってみるとバイトを得られたので、あまりエリアに固執せず、移動しながらそれらのスポットをできるだけ丁寧に釣っていくことにしました。
大会当日に組んだ釣り方は2種。
8~10mのディープスポットにはレッグワームのダウンショット。ブルーギルのバイトがある場所で時間を掛けて。
浮きゴミや竹などの激しいシャローカバーにファットイカ。まずはバンク際に落とし、バイトがなければ手前に寄せて(おそらく3m程度の水深)で再度フォール。持ち上げて、中層でシェイク・・・という一投にかなり時間を掛けた釣り方を行いました。
そして、これがことごとく当たり、計7本のバスをキャッチ。良いサイズでリミットメイクできました。
2位:蔀 賛也 2本 1300g
プラクティスから好調を維持していた蔀氏。当日は立木と竹のエリアを中心に、フリックシェイク4.8“の1.3gネコリグをメインに組み立てました。
3位:神戸俊郎 1本1120g
一本ながら1120gのグッドサイズを持ちこんだ神戸氏。エリアは湖最上流部の立木。先日には50UPをキャッチしたほか、多くのビッグバスを目視しており、気難しい魚相手にギャンブルの戦略をとりました。
以下、その他選手のメインパターンを合わせてご紹介します。
~大会結果~
優勝:藤井将之 3本 2685g ・・・ファットイカ、レッグワーム(DS)で竹&マットカバー、10mフラットの沈みモノ
2位 :蔀 賛也 2本 1300g ・・・フリックシェイク4.8“の1.3gネコリグで竹&立木
3位:神戸俊郎 1本1120g ・・・最上流の立木エリア
4位:荒木洋忠 2本 1010g ・・・シャッドテールワームでのDS。6,7mの立木
5位:小池彰良 2本 740g ・・・岬周りでラバージグ。ワンド内はDSやシャッド。
6位:山岸 準 1本 650g ・・・4~7mのフラット。セクシーインパクト3.8のDSとフットボールジグ。
7位:宮崎幸治 2本 635g ・・・メインチャンネルのブレイク。リーチのDS。
8位:長谷川和雄 1本 625g ・・・表層系の反応低く、ディープクランクをメインに。
9位:栗本雅博 1本 240g ・・・広場の5m。リビングストレートのDS。
NF:伊藤洋治 ・・・ 伝家の宝刀、ザラスプーク。
NF:川村俊明 ・・・ 広場で大型のスクールを発見。サイトで。




<クラシック招待選手紹介>
■2015年間ランキング1位
藤井将之
主なタイトル:2005,2013,2014,2015フローターマスター、2004,2009,2013,2015クラシック優勝
2015主な戦績:第3戦檜原湖優勝、第4戦秋元湖2位
愛艇:ヘンリーズフォーク10feet(Backs Bag's)改 シルバー

2015年は年間チャンピオン(フローターマスター)とクラシックの2大タイトルを制し、今年で3年連続フローターマスターとなることができました。「人力で成しうる国内最高峰のバストーナメント」というカテゴリーに魅力を感じ、この団体の扉を叩いてから18年。競技としての目標は十分達成できたと思います。
けど、競技を通して、釣りや自然と全身全霊で向き合うからこそ、より深く、自然や生き物を知ることができたし、自分の考え方も熟成できたと感じています。釣りをしていると表層を泳ぐ一匹のシラウオから考察し、自分の行動を大きく変えることがありますが、プライベートと競技ではこの行動の意味合いは全く違っています。
湖全体の構成や水質、深さなど細かく調べることはしないし、水中の見えない地形、植物、生物、水の変化にも興味を持たなかったはず。
天候に興味を持ち、雲の動きから30分後の天候を予想しないはず。
四季をもっともっと細かく分けたり、その僅かな季節変化に体が気付かないはず。
土地毎に変わる地上の虫や植物、それと連動するように水中の生物が成り立っていることを知らなかったはず。
魚種の違いだけではなく、同じ魚種でも個体ごとに性格が異なっていて、魚の目や動きを見て魚と対話するなんて夢にも思わなかった。
書籍にはこれらのセオリーが書いてあり、すでに選手の間では一般化されている知識ですが、フィールドでこれら相互の影響を肌で感じ、パズルを組み立てるように本質を理解するまでにはかなりの時間と努力を必要とします。
絶妙なバランスで成り立っている自然界のなかで、そのバランスの一部にいかに自分を組み込んでいけるか・・・そんな作業を今でも毎試合行っています。
釣りを通していただいた縁。自然への深い尊敬。知らないことへの興味と探求心。何事にも代えがたい仲間。
これらは私にとってかけがえのない財産です。
FBI代表として、この大会に参加する方には、こういった感覚を少しでも伝えていけたらと思っています。
FBIのカリスマ 山岸氏はそんな漢である。
「安定感に定評アリ」。これは彼にとっては褒め言葉ではなく、苦々しい表現であったに違いない。自身も感じていた 「優勝に届かない理由」。これまでに優勝経験がないことから、この勝者スイッチがなんなのかをずっと模索してきた。
念入りなプラクティスはもちろん、フィールドに応じてバスボートでの釣行やおかっぱりをするなど多様。釣り方も巻物を中心とした強い釣りも得意で、他魚種の造詣も深く、オフシーズンの釣りも欠かさないので魚感はある。サイドイメージを使って魚探を2機掛けを試したり、広く、かつ深く情報収集し、常に新たなことを取り入れていた。それぞれがハイレベルながらも、誤解を恐れずに言えば、いわゆるマニュアル的なパターンフィッシングから抜け切れていなかったのかもしれない。
そんな彼が、いや、周りも望んでいた悲願の初優勝を最終戦(北浦)で遂げた。安定感そのままに2015年を駆け抜けた結果、年間ランキング3位も獲得。栗本氏のイメージ「休みの日には昼下がりに日曜大工をしているお父さん」は、DIYの域からさらに高みに羽ばたこうとしている。
これは単に経験が増したからではない。試合後に上位陣のパターンを試すなど、プラクティス→試合→復習の反復による成果といえる。
今年はより確実性を増し、渋い状況のなかでも安定して魚をキャッチしたことで二度の二位入賞を果たし、初のクラシック出場を決めた。山中湖では多くの選手にまったく反応がない状況でもプラから連日魚をキャッチし、北浦戦では、キャストではルアーが入らない場所に竿先を入れスルスルとルアーを入れていくパターンで1人突き抜けた。釣りの話をするといつも笑顔のスマイリー荒木。二位入賞したときには最高の笑顔を見せてくれるものと思っていたが目は笑っていなかった。彼が望むのはその上にあるまだ見ぬ頂点。この調子を続けていれば優勝は手の届くところにある。来季は是非、全開のスマイリーを見せてほしい。
度々、協賛いただく商品の数々、ありがとうございます(笑)
神戸俊郎
主なタイトル:2003,2004,2008フローターマスター
2015主な戦績:第5戦 琵琶湖3位
愛艇:ブロンコエクストリーム11feet(Backs Bag's)イエロー

帝王と呼ばれた神戸氏をも時代遅れにしつつあったがしかし、FBIの先駆者となってきた神戸氏は早くも時代を追いつき表舞台の常連に舞い戻ってきた。
クラシックプラではこんなエピソードがあった。
川筋に入った彼は50upのランカーを仕留めるなど好感触だったが、川を出る際に、今から川に入ろうとする選手に川の状況を聞かれ、『川は濁ってて全然ダメだ…』と答えた。たしかに川は濁っていたがホットスポットも出来ていた。しかし、それすら悟られないように万全の対策をした。
話は変わり、帝王ケビン・バンダムもポイントを隠すために、他のボートが来るとルアーを変えて違う場所にキャストしたり、水面に出ている枝を折って隠したというエピソードがある。意図的なのか偶然なのか、神戸氏がプライベートで乗るバスボートはケビン・バンダムと同型のナイトロ。
やることは似ているが、ケビン・バンダムはスモラバを使わないと思う。
■2015年間ランキング6位
長谷川和雄
主なタイトル:2007,2010,2011フローターマスター、2007,2008クラシック優勝
2015主な戦績:第4戦 秋元湖優勝
愛艇:ブロンコエクストリーム9feet(Backs Bag's)改 ブルー

成熟した技術や戦略はもちろん、魚を引き寄せる力はやはり健在で、早速、今年の秋、全国のガイドプロなど90艇弱が参加するメジャー大会で5位入賞を果たした。彼の実力がうまく発揮できれば間違いなくプロトーナメントでも頭角を表してくるはずだし、すでに対戦することを嫌がっているプロもいる(笑)。
今後、彼がFBIで本格的にトレイルをすることがなくなってしまうのはFBIにとって大きな損失になるが、新たなステージでの活躍を選手皆で祈っている。また長い間、FBIのキングとして君臨しFBIを背負ってきたことを誇りにしてほしい。
そして約束してほしい。三年で表舞台に出てくることを。 ・・・私も約束する。
FBIがスポンサーとして全面バックアップする。全てのロッドとリールのシステム《ポケモンロッド&リール》を提供する。
ゴミ袋を改良した新素材「ゴミテックス」を使ったトーナメントウェアも提供する。川村氏が制作した伝説のワーム「モアイパドル(頭部にフラ付)」も提供する。
万が一、成績が伸び悩むようなことがあれば、彼からスパルタ教育を受けてきた弟子達から袋叩きの刑である。
またそのことをキッカケに「セクシー小池」と呼ばれるようになる。
今年のクラシック、ノンオール艇は小池氏ただ一人。一時間早くスタートできる優越感に浸れ、この一時間こそが他の選手の脅威でもある。
ここは、一人オール艇に立ち向かい、一時間のメリットを最大限に生かしてほしかったが、スタート直前、彼は捨てられた子猫のような目で私に言った。
『一人で釣りするのは淋しい。。。』と。 ・・・「子猫のような」「孤独」「寂しさ」、どこか聞き覚えのあるフレーズ。
来期は盗んだポンツーンボートを導入し、教室の窓ガラスを壊して回る。(※小池氏のポンツーンは盗んだものではありません。窓ガラスを壊すような人でもありません。)
川村俊明
主なタイトル:2009フローターマスター
愛艇:ブロンコエクストリーム9feet(Backs Bag's)フレーム改 グレー

そして、周囲への思いやり、義理人情、全ての生き物への愛情。
想像力、創作力、遊び心、わんぱく度、少年の心、大人の常識、、、釣り人として「こうありたい」と願う像に最も近い場所に川村氏はいる。
実力は折り紙付きで、2009年にフローターマスターを獲得し、過去のデータを振り返れば、歴代のトータルウェイトレコードの上位は彼の名で占められている。
長らく名古屋からの遠征が続いていたが、今年、東京に拠点を移すことになった。事務局としてはこれまで、フローターに手羽先を持ち込んでいる・・・とか、
ワームを味噌煮込みで味付けしている・・・とか、天むすにガルプを付けて食べている・・・とか、名古屋仕込みのイメージを植えつけてきたが、それができなくなることが一番残念である。
選手の多くがポンツーンボートを選択していた時代、自身もポンツーンボートを持っていながら、それでもノンオールにこだわり続けてノンオール艇の可能性を示してきた宮崎氏。今ではノンオールのメリットから選択する選手も増えてきているが、大会の朝、一時間早くスタートエリアで浮く姿は恐怖だった。
今年2位入賞を果たした檜原湖では、多くの選手が浮く人気エリアにおいて、一人ハイアベレージの魚を乱獲した。
「何故、宮崎さんだけにサイズの良い魚が釣れるのか? 何か秘密があるのではないか?」の問いに「普通に釣りしているだけです」と多くを語らない。ゴルゴ宮崎はプロの仕事を淡々とこなしているに過ぎないというのだ。これは今年に限ったことではなく、スモールマウス戦では毎年、そのような現象が起こっているため、FBIの七不思議のひとつにもなっている。
しかし、本人は気づいているだろうか。
初戦の優勝以降、大会前日の宴に集まる人が増えていることを。
これはFBIの実力者に向けられる洗礼「酔い潰し作戦」&「寝させない作戦」なのだ。一回のミスが勝敗を分けるトーナメントにおいてはその効果は絶大。睡眠不足は集中力を削り、体力を削り、判断力を鈍らせる。この洗礼はFBIの闇社会のなかで脈々と受け継がれてきた伝統でもある。初戦以降、プラは好調だが大会では振るわないことが続いた。『プラ王』などと揶揄される裏には、そんな闇社会が蠢いている。
※選手コメントは1個人の創作ですので、くれぐれも先入観のなきよう・・・。














































































































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